PART
7 「避難」
相馬市の旧相馬女子高等学校
ここが南相馬市の避難所となっていた 4月1日、600人前後の人たちが避難していた
ひとクラスに20人前後が入居している
テレビでよく見たのは、
体育館の中を
段ボールの仕切りで区分けしたり
テントを張ったり
プライバシーを薄い壁で作っていたが
ここでは3~5家族が同居状態
それがいいという人も、
そうじゃないという人もいた
それぞれの状況や運命は誰にも決められない
この避難所にも毎日何十人という
入居希望者がいたのは事実で
「自分のことは自分で決めるという覚悟」
を常に強いられていたというのも
避難所の現実だ
避難とは何なのか
「生きる」ということを突きつけられる毎日
子供も大人も高齢者も
「闇のなかの黒い馬」
とやらに突きつけられていた |