Field Dessin“闇の中の黒い馬” ~被災地南相馬で出会った言葉と写真~
PART 3
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PART 3 「メモ

23年5月11日 東電説明会 原町 避難所
1謝罪 ふかぶか 
2今の原子炉状況
第1原発6台プラント中1~4号・・ハソン
1・3・4号 天井あく(タテヤ水素バクハツ)冷却
2号ゲンシロまわり格納容器ハソン
3号機 5・6号機冷却 安定 海へ・・・確認中  
2号機・・海へ・・とめる・・よくせい・・
外へ出るのを止める よごれた水の保管しょり  
第2原発プラント4台 安定してとまっている
問題・・原子炉使用済み核燃料プール
今は安定 事故の直後は安定していなかった
よだんは許せないが落ち着いてきた状態
今後の取り組み かいしゅう モニタリング
土じょう シートでおおう
3補償の説明  以上

※これは震災2か月後5月11日に東電社員7人が避難所に来て説明した「謝罪、今の原子炉の様子・今後の取組、補償の説明会」の時のメモ。最後の質問の時、やや興奮気味の方もいたが、野次や暴力などはなかった。

※残念ながら東電さんの説明会2日後「原子炉メルトダウン」が新聞掲載・テレビ・各メディアで取り上げられて大騒ぎになった。説明会では「予断は許せないが落ち着いている…」と確かに言った。「ま、そんなもんだべ、さすがに『今メルトダウンしていて原子炉が溶けていて、あと数十センチのとこまできています。』とは言えねえべ」と爺様は言ってた。「奴らすまなそうに真面目な顔してたけど、どうせ後ろ向いてベロ出してんだべ」

※あの説明会では東電はきちんと言うべきだったろう。爺様にこんなこと言われても仕方ない。メルトダウンが進んでいうたらこんなことでは済まない。真摯に接した避難住民に対して、南相馬市民に対して、きちんと言うべきだった。 あの時はさすがに心が折れた。 (金澤文利)


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