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51 「土板」

富岡町で発掘された土版。福島県の浜通りには多くの縄文遺跡があります。つまり、この土版ができるずっと以前からここに「人」が生きていたということです。私の考える「未来」は、この地に人が生活を営むようになって経過した…せめて同じ時間を人がここで生きて行けるようにしなければ…ということです。今行政が金目で行っているような除染や復興を進めろ!ということではありません。今取り残されつつあるこの土地が(今は穢れの地として忌み嫌われる「この場所」ではありますが)いずれは(私たちが想像できる未来の…そのまた先の未来で)自然に浄化され、もしかしたら「楽園」になるという可能性があるということです。復興とは「未来」を保護することだと思うのです。そうなるように今を生きるべきなのです。この土版の表情は…優しく…とても豊かです。こんな表情を未来のここの「人」たちに期待したいのです。私の夢です。(2014.7.16)福島県立博物館


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