#125 「花花花」
南相馬市小高区は原発事故により「負を抱えた場所」と言われるかもしれない…が日本の?東北の?原風景がそこにあった。
被災地に咲く「水葵」に夢中になっていた自分にとって、再生したのは水葵だけではないことが分かった。この地に再生したのはそれを支える「環境」そのもの。
水葵の他にも普段見ることのない小さな花々がそこには咲き乱れていた。
ここには皮肉にも津波と原発事故によって、この地に弥生以前の「原風景」が再生した…ということ。悲しくも切ない「小さな花々の物語」にそれを感じた。
「視界を開放してものを見よう」
写真家の今井紀彰さんの言葉をふと思い出した…。
《福島県立博物館 震災遺産保全プロジェクト南相馬セッションに参加して》
(2016.10.11投稿) |