【昭和 listen】#158〜ジェ-ムズ・ボンドは「ダルマ」が好きだった?
相当古いが、1967年の世界興行成績で第2位となったジェ−ムズ・ボンド・シリーズ映画第5作『You Only Live Twice(007は二度死ぬ)』(昭和45年公開)を観ていたら、途中、ボンド・ガール役の若林映子(他に浜美枝もボンド・ガール役)を側に侍らせ、ボンド(ショーン・コネリー)がサントリー・オールドの入ったグラスを傾けているシーンがあったので、スナップ・ショットを撮影。
普通は見逃す場面だが、サントリー社の巧妙な演出も、目ざとい私には通用しない。
戦後の数多のCMの中で、私にはサントリー・ウィスキーのCMが、粋で上品、洗練さで随一だったと思う。
角、トリス、知多、山崎、白州、ローヤル、レッド、クレスト、ホワイト、そして「ダルマ」ことオールド。
いずれもすばらしいが、なんといってもオールド。
「恋は、遠い日の花火ではない。」(オールド)
「すこし愛して、なが~く愛して。」(これはレッド)
「永遠の詩人ランボー。あんな男、ちょっといない」(これはローヤル)
今も耳に残り、ウルっと来る。
オールドのために作られたこの曲は心に染みる、昭和の秀逸なCMテーマ曲だった。つくったのは小林亜星さん。
その亜星さんが5月30日、心不全のため死去。享年88歳、R.I.P.。
♬ SUNTORY OLD WHISKY CMテーマ「夜が来る」
(当初「人間みな兄弟」)
https://www.youtube.com/watch?v=Ys34eq34gpg...
(※冒頭のスキャット・ボーカルは、上智大学教授(当時)サイラス・モズレー)
おまけ 亜星さんセルフ・カバーはこちら。
♬ 夜が来る / 小林亜星
https://www.youtube.com/watch?v=ZyDgvz5sacc
毒舌亭(2021.6.15up) |