【日々懐古館便り】#007~三代目江戸屋猫八
「そういえば、あの頃、あんな人、こんな人がいたなあ」シリーズ第7話の主人公は、物真似師、俳優の三代目江戸屋猫八さん(大正10年〜平成13年)。今日(12月10日)が命日だ。
猫八さんを初めて見たのは、私が小学生の頃で、NHK-TV「お笑い三人組」(昭和31〜41年放送の公開バラエティ・コメディ番組)で、クリーニング屋の八ちゃん役(恋人のおたまちゃん役は楠トシエ、その母・おふで役は武智豊子だった)を演じた。
三代目三遊亭小金馬(後の四代目三遊亭金馬)や一龍齋貞鳳(先日亡くなった人間国宝の講談師・一龍齋貞水は、五代目一龍齋丈門下で貞鳳のはるか弟弟子。貞鳳は後に参議院議員も務めた)、音羽美子(作家久米正雄の息子の妻)、桜京美(後にてなもんや三度笠、水戸黄門、銭形平次、太陽にほえろ!などに出演)なども共演。
生の姿を見たのは、150年以上もの歴史を誇る老舗、東京・上野の「鈴本演芸場」にて。
その時の出演者は、いずれも今は亡き、一昨年亡くなった桂歌丸師匠、昭和55年に亡くなった初代林家三平師匠、そして平成13年に亡くなった動物の声帯模写を得意とした三代目猫八さんら、今にして思えば豪華なメンバーだった。
役者としても活躍し、鬼平犯科帳や剣客商売、必殺仕事人などの時代劇に出たかと思えば、ウルトラマン・シリーズ、火曜サスペンス劇場、NHK朝ドラなどにも出るなど幅広く活躍した。
初代猫八は父親、二代目は別系統の人、四代目は息子だが、四代目はむしろ「江戸屋子猫」で活躍した時間の方が長い(4年前に死去)。
…今日は思いっきり昔の話題で恐縮です(m_m)
なお、今日が命日の人は他に小沢昭一、オーティス・レディング、そして坂本龍馬、誕生日の人は坂本九(笑)
猫八 動物真似
50年前のコメディ「お笑い三人組」
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