新シリーズ!【日々懐古館便り】#001~望月優子
月が変わったのを契機に、今日から、「常緑名画座便り」、「常緑音楽館便り」に続く「便り」シリーズ第3弾として、既に故人となった人、引退し若しくは第一線を退いた人々を日々紹介する「日々懐古(かいこ)館便り」コーナーを(原則dailyで)始めます。
昨日のことはすっかり忘れ、昔のことほど鮮明に覚えているのがトシヨリの悲しい性(さが)につきご容赦を頂き、時間のある方のみで結構ですから、「そういえば、あの頃、あんな人、こんな人がいたなあ」と単純に懐かしんで頂ければ幸いです。
第1回目は、ほとんどのFB友の皆さんには初耳の方だと思いますが、今日が命日の女優、故・望月優子(もちづきゆうこ, 1917-1977) さん。
劇団民藝出身で、木下惠介監督の『カルメン故郷に帰る』(1958年)や、成瀬巳喜男監督の『晩菊』(1954年)、木下惠介監督の『楢山節考』(1958年)、小津安二郎監督の『小早川家の秋』(1961年)などで名脇役として活躍したほか、特に農漁村の老若男女のたくましい生活力を描いた今井正監督の問題作『米 (こめ)』(1957年)での演技が評価されてブルーリボン賞主演女優賞を受賞するなど、庶民の母親役の第一人者と呼ばれた名女優。
なんと日本社会党公認で参議院議員(全国区)を務めた“タレント議員”でもあり、訪中した際、周恩来と親しくダンスをしたこともあるそうです。
🎬 米(1957)/予告編
https://www.youtube.com/watch?v=Oz-fROQdyuM&t=49s
(0’57”から登場)
なお、今日12月1日は、俳優・益田喜頓、同・中山 昭二さんの命日、芸能リポーター・梨元勝さん、俳優・根津甚八さん、漫画家・藤子・F・不二雄さんの誕生日でもあります。
毒舌亭(2020.12.9up) |