【常緑名画座便り】#048~ダイヤルMを廻せ
今日久し振りに観たEvergreen Motion Picture通算48本目は、『Dial M for Murder(ダイヤルMを廻せ)』。
1955年公開の米サスペンス映画だ。
TSUTAYAのレンタルDVD棚に在庫がなく、取り寄せ予定もないということなので、Amazonで中古品を購入して観た。
監督は、サスペンス映画の神様 Alfred Hitchcock, KBE(アルフレッド・ヒッチコック, 1899-1980)。
主演は,その気品に満ちた容姿から「クール・ビューティー (Cool Beauty) 」と賛美され、1954年の『The Country Girl(喝采)』で米アカデミー賞・ゴールデングローブ賞の両方で主演女優賞を受賞、のちモナコ公国の大公 Rainier III de Monaco(レーニエ3世, 1949-2005)と結婚し公妃となったGrace Kelly(グレース・ケリー, 1929-1982(自動車事故死))。
公妃となった彼女が、パパラッチを避けて、妊娠中の腹部をとっさに持っていたHermès(エルメス)の鞄「Sac à dépêches」で隠したことが大きな話題になり、商品は「Kelly Bag(ケリーバッグ)」と改名されたことは余りにも有名な話。
共演は、1945年の『The Lost Weekend(失われた週末)』でカンヌ国際映画祭と米アカデミー賞の両方で(他にゴールデングローブ賞とニューヨーク批評家協会賞でも)主演男優賞を受賞しているRay Milland(レイ・ミランド, 1907-1986)。
なお、ヒッチコック監督恒例のカメオ出演は、主人公の同窓会記念写真の中。
10月16日から公開されている日本のアニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』が『千と千尋の神隠し』を超え歴代トップの興行収入を獲得、空前の大ヒットを記録し社会現象になっているという。
もちろんそれはそれで素晴らしいが、たまにはこんな昔の落ち着いた映画の世界に浸るのも楽しい。
🎬 ダイヤルMを廻せ(予告編)
毒舌亭(2020.10.28up) |