【昭和 listen】#097〜私が生まれて育ったところ(昭和46年)
例えば、北海道の寂れた田舎町の赤提灯。
ムショ帰りの健さんがひとりカウンターに座っていたら、棚に置いてあるエッジやコーンが壊れかけで音が割れている古いラジオから流れてくるような雰囲気の曲、とでも言えばいいのだろうか。
そんな気がする、懐メロ番組でも今じゃほとんど登場しないであろうこの曲が、今日の「昭和listen」通算97曲目。
ちょうど「駅 STATION」(昭和56年)で健さんと店主役の倍賞千恵子が飲んでいる場面で、八代亜紀の「舟唄」が流れていたのと雰囲気が同じだ、といえば分かっていただけるだろうか。
♬ 私が生まれて育ったところ/野路由紀子
毒舌亭(2020.9.16up) |