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 NO-194 事実は小説よりも奇なり
毒舌亭Presents
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【昭和 listen】番外編〜事実は小説よりも奇なり

 1955年から1967年にかけてNHK総合テレビで「私の秘密」という番組が放送され、毎週観た。

 登場する人物の秘密をレギュラー解答陣(渡辺紳一郎(朝日新聞元記者)、藤原あき(タレント、テノール歌手の藤原義江の元妻)、藤浦恍(美空ひばりの「悲しき口笛」「東京キッド」を作った作詞家)ら)が当てるというもので、テレビ・クイズ番組の原点と言われる。

 初回司会は高橋圭三アナ。のちに紅白歌合戦の司会も長年務めたNHKの看板アナで、のちに日本初のフリーアナになった。宮沢賢治とは遠縁にあたる。

 この高橋アナが番組の冒頭に言った決め台詞が
「事実は小説より奇なりと申しまして、世の中にはいろいろと変わっためずらしい、貴重な経験をお持ちの方が多いものでございます」。

「事実は小説より奇なり」という諺は、18-19世紀のイギリスの詩人George Gordon Byron(ジョージ・ゴードン・バイロン)の作品である「Don Juan(ドン・ジュアン)」の中の一節「Fact is stranger than fiction(事実は小説より奇なり)」から生まれた表現だそうだ。

 ところで、黒川弘務東京高検検事長が産経・朝日記者との賭け麻雀問題で辞表を提出し、明日の閣議で承認されるという。

 法の元締めの高官が賭博という奇異なシーン、グロテスクな芝居を演じ我々に見せつけるというのは想像を絶する世界だ。しかも森法相は、懲戒処分でなく「訓戒」という単なるお小言でお茶を濁すハチャメチャぶり。なんとも我々の想定外の茶番劇というほかない。

 この世はまさに「事実は小説よりも奇なり」、世紀末現象だ。

 さて、崩壊まであと何日?

 📺私の秘密(1958 Video Clip)
  https://www2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi…

毒舌亭(2020.5.27up)

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📺私の秘密(1958 Video Clip)

 

 

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