【常緑音楽館便り】#1246 赤と青のブルース
フランスの女優・歌手 Marie Laforêt(マリー・ラフォレ, 1939-2019)が亡くなった。享年80歳、R.I.P.。
新聞では当然のように、ルネ・クレマン監督作品でアラン・ドロン主演の「Plein Soleil(太陽がいっぱい)」(1960)に出演して名を挙げたと紹介しているが、歌手としては1961年公開、マルセル・ムーシー監督の映画『Saint Tropez Blues(赤と青のブルース)』で歌ったシーンのほうが懐かしい。
この映画は、避暑地サン・トロペを舞台に、音楽と流れるような映像で青春を描いたヌーヴェル・ヴァーグ作品で、全編にモダンジャズが使われ、ラストシーンでマリー・ラフォレが自らこの主題歌を唄っていた。
タイトルはブルースとなっているが、実際にはブルースの形式ではなく軽快なシネジャズ調の楽曲。
Evergreen Music通算1246曲目。
♬ Saint-Tropez Blues(赤と青のブルース)/Marie Laforêt
(映画サントラ版 with Jacques Higelin)
♬ https://www.youtube.com/watch?v=zbkrSmjSvXM
(オーディオ版)
♬ https://www.youtube.com/watch?v=O68KtTxRDJU
毒舌亭(2019.11.6up) |