【常緑音楽館便り】#1078 Amazing Grace / アメイジング・グレイス
イギリスの賛美歌だが、アメリカで最も慕われ愛唱され、世界的にも広く知られている曲。
イギリスの牧師 John Newton(1725–1807)が、黒人奴隷貿易に関わったことに対する悔恨と、自分が乗った貿易輸送船が転覆の危険に陥った際に赦しを与えた神の愛に対する感謝を込めて作詞したとされる。
メロディーはアイルランドかスコットランドの民謡のようだ。数多くのアーティストにカバーされ、バグ・パイプでも良く演奏される。
この曲で思い出すのは、2001年7月〜9月に、福島県が日本で初めて森の中で開催した地方博覧会「うつくしま未来博」のこと(ほぼ同時期に「山口きらり博」も開催された)。
私は、未来博に設けられた12のパビリオンの一つ「国際交流ゾーン・ワールドビレッジ(World Village)」のVice Mayer(副村長)を務めたが、ここでは毎日、世界の音楽や文化を来場者に披露するため、「中国武漢黄鶴樓編鐘古樂団」など多くの国から演奏者などを招聘した。
その一つがスコットランドのバグ・パイプチームで、彼らがこのAmazing Graceを演奏してくれたのだ。生演奏で聴くこの名曲に聴き惚れた記憶が今なお鮮やかに残っている。
私のiTunesには約150バージョンのAmazing Graceが入っており、中でもLeann Rimes やJudy Collins、Hayley Westenra、Mahalia Jackson、Aretha Franklin、Il Divoら甲乙付けがたい多くのバージョンがあるのだが、今日は本場アイルランドの女性グループ、ケルティック・ウーマンのライブで。
Evergreen Music通算1078曲目。
♬ Amazing Grace(Live) / Celtic Woman(バグパイプ演奏込み)
毒舌亭(2019.10.30up) |