【昭和 listen】#052〜昭和ブルース
昭和48年から55年までNET(現テレ朝)系で流されたハードボイルド刑事ドラマ「非情のライセンス」(原作/生島治郎「兇悪」シリーズ)。
警視庁特捜部を舞台にしたこのドラマで、熱くなると上層部の命令を無視して暴走する警部役を演じたのが天知茂(昭和6年-昭和60年)。ニヒルな渋さを漂わせた個性派俳優として、その地位を確立した。
このほか、『江戸川乱歩シリーズ』の明智小五郎がはまり役となり、その独特の美貌と眉間の皺で“マダムキラー”の異名を誇った。
懐メロ番組でも今はほとんど採り上げられることのない昭和の歌・通算52曲目は、このドラマの主題歌。
これを聴くとなぜか、今年1月に亡くなった作家・橋本治さんが東大在学中(東大闘争のさなか)に「とめてくれるなおっかさん 背中のいちょうが泣いている 男東大どこへ行く」というコピーを打った東大駒場祭のポスターを思い出してしまうのだが、当時の世の中の雰囲気を経験した人でないと理解は難しいかも知れない。。。
♬ 昭和ブルース〜天知茂(Audio)
https://www.youtube.com/watch?v=QZdHFZ7orMo 毒舌亭(2019.5.27up) |