【昭和 listen】#014 もう一つのファイナル・コンサート
社会現象になった平成の歌姫アムロちゃんの引退騒ぎは凄まじいものがありました。
アムラー世代のわが娘もこの休日、150万枚を超えるミリオンセラーになったファイナル・コンサートのDVD鑑賞に没頭中だとか。
アムロちゃんの生き様に自分の来し方を重ね合わせ、同時代性を感じながら感慨に耽っているものと推測しています。
ファイナル・コンサートと言えば、昭和の世には百恵ちゃんという先輩歌手の「さよならコンサート」がありました。
今を去ること38年前、昭和55(1980)年10月5日の日本武道館でのコンサート。
懐メロ番組でも今はほとんど採り上げられることのない昭和の歌・通算14曲目は、山口百恵のまさに歌い納めとなったこのラスト・ソングを。
歌いきった百恵ちゃんは、白いマイクをステージに置き、静かに去って行ったのでありました。
ところで、惜しまれつつステージを去ったアムロちゃん、惜しまれつつ現世を去った希林さんに比して、嫌われ呆れられ蔑まれても権力の座を手放そうとしない人もいるのがこの社会。なんか不条理だよね。
♬ さよならの向う側 / 山口百恵(音源:Live) https://www.youtube.com/watch?v=M5hHTHC2Agg
毒舌亭(2018.9.23up) |