【昭和 listen】#237〜鈴懸の径(すずかけのみち)は大戦中の日本の曲
今日の昭和 listenは、私が生まれる遙か以前のうんと古い曲で恐縮です。
といっても、一聴して「最近の曲、それも洋楽じゃない?」と思われる方も、あるいはおられかも知れません。
昭和17年、佐伯孝夫作詞、灰田有紀彦(晴彦:勝彦の兄)作曲、灰田勝彦唄で世に出たもの。なんと81年前の戦時中の作品です。
学徒出陣の時期に作られた学友を思う歌で、これを学園歌とした立教大学(灰田勝彦の母校)のキャンパス内には「鈴懸の径」に「歌碑」もあるそうです。
これを戦後の昭和29年頃、クラリネットの鈴木章治がJazzyにアレンジし、スイング感溢れる演奏で大ヒットさせました。日本のベニー・グッドマンと言われた人でした。
Sophisticatedされたリズムとメロディーで、今聴いても、ちっとも古さを感じさせません。
私は鈴木章治とリズムエースのバージョン、そして伝説の二つの番組「夢であいましょう」(NHK)、「シャボン玉ホリデー」(日テレ系)で歌うザ・ピーナッツのバージョンを良く聴きました。
今日は、鈴木章治の甥の鈴木直樹とSwing Monkeysのライブ・バージョン及びザ・ピーナッツのオーディオ・バージョン(クレジットにはありませんが、クラリネットを鈴木章治とクレイジーキャッツの安田伸が受け持っています)の二つをお聴き比べあれ。
ジャニタレや坂道女子グループだけが音楽ではないのです。
♬ 鈴懸の径〈Live〉 / 鈴木直樹とSwing Monkeys
https://www.youtube.com/watch?v=bIAKpeIgwrE
♬ すずかけの道 / ザ・ピーナッツ
https://www.youtube.com/watch?v=ghLl9F8nQ6o
毒舌亭(2023.10.11up) |