【昭和 listen】#232〜幸せなら手をたたこう
昭和60年8月、両親、兄家族、自分の家族の計10名が連なって温泉宿に泊まったその夜のこと。
旅館のテレビから日本航空123便のジャンボジェット機が群馬県御巣鷹山に墜落し583名の死者が出るという歴史的航空事故のニュースが流れてきて、全員テレビに釘付けになった。
その中に歌手の坂本九がいたというのを次の日知った。
坂本の歌手としての振り出しは、昭和33年に加入したザ・ドリフターズ(現在のドリフターズの2代前のバンド)のボーカル兼ギター。
その後、昭和35年にダニー飯田とパラダイス・キングに加入したあと独立。
私が坂本を見た(聴いた)のは、我が田舎町にどさ回りでやってきたパラキンのコンサートでのことだった。
ニキビ顔でどこにでもいそうな、決してイケメンでも歌が上手いわけでもなかった彼だったが、とにかく明るい人だった。
「上を向いて歩こう」は、米ビルボードのチャートでアジア人としては初めて第1位の栄誉に輝いたほどの彼の国民的ヒット曲だが、それ以外にもこの曲「幸せなら手をたたこう」というヒット曲もあった。
小生意気だった自分は、「歌声喫茶で流れるような曲によくも小っ恥ずかしいタイトルを付けたもんだなあ」などと思ったものだ。
昭和 listen 通算232曲目はこの曲を。
但し、唄うのは九ちゃん本人ではなく「ののちゃん(村方乃々佳)」。
2才となった一昨年、「アルバムをリリースした最年少ソロアーティスト」としてギネス世界記録に認定された子役、童謡歌手。
結構音程が正確で、とにかくカワイイのであります。
♬ 幸せなら手をたたこう / ののちゃん(村方乃々佳)
毒舌亭(2023.4.26up) |