【浪曲〜嘆美の世界に浸る】
故・中沢啓治さんの漫画「はだしのゲン」を平和学習教材から外すことにした広島市教委の指導第1課長が「浪曲は現代の児童の生活実態に合わない」とかなんとか、無理筋、的外れ、場違い、トンチンカンなことを言っていたので、「オイオイそこかい」と,逆に彼を反面教師として、久しぶりに浪曲を聴いてみた。
聴くはお馴染み「石松三十石船道中」。3年前が生誕200年だった清水次郎長とその子分の森の石松を題に取った、二代目広沢虎造の十八番(オハコ)だ。
〽 旅行けば、駿河の道に茶の香り
〽 飲みねえ,飲みねえ、鮨喰いねえ。江戸っ子だってねえ
神田の生まれよ
〽 馬鹿は死ななきゃ治らない
の台詞は余りにも有名。
しゃがれた、しかし滑舌の良い独特の虎造の美声と節回し、曲師(三味線奏者)森谷初江の見事なばちさばき。。 23分に及ぶ嘆美な物語の展開に、息を飲んで改めて聞き惚れた。
指導第1課長さん、あなたも一度お聴きになってはいかがですか? こういう世界も世の中にはあるんですよ。
あなた方の屁理屈が「新しい戦前」の形成を促していると気がつきませんか?それとも意図的な誘導なのですか?
潔く判断を撤回されてはいかがですか?
(嘆美という言葉を使うのは、ちと度が過ぎるかも知れませんが。)
♬ 石松三十石船 / 二代目 広沢虎造
https://www.youtube.com/watch?v=6Izzd1fLwYY&t=20s
毒舌亭(2023.3.22up) |