2016.2.27
【常緑音楽館便り】#714 Whatever Lola Wants(, Lola Gets)
元々は1955年のミュージカル「Damn Yankees」のために書き下ろされた異色のポピュラーソング。
特徴のあるメロディーで、単調ですがリズミカルなリフレインに終始し、タンゴのようでもありジャズのようでもある不思議な曲。聞き終わったときに一種気怠(けだる)さを醸し出すような妖しい歌です。
演奏は、アストロ・ピアソラ(Astor Piazzolla)以来の「新しいタンゴ」の流れを汲むエレクトロ・タンゴに属し、クラブ・タンゴ人気の火付け役でアルゼンチンやヨーロッパで絶大な人気を誇るグループ「ゴタン・プロジェクト(Gotan Project)」。パリをベースに活躍しています。
歌うは、(クレジットはありませんが)モダン・ジャズ・シンガーの先駆者で米国の黒人女性ジャズシンガー、サラ・ヴォーン(Sarah Vaughan / 1924-1990)(のはず)。
ゴタンの活動開始はサラの死後だった(1999-)ので、この曲は彼女の音声を合成してアレンジしたものと思われますが、真偽は分かりません。
声質からして別のシンガーではなく、サラ以外に考えられないのですが、どなたかご存じの方、いませんか?
♬ Whatever Lola Wants / Gotan Project
https://www.youtube.com/watch?v=VWONCyPUaa0
毒舌亭(2023.2.14up) |