【昭和 listen】#228〜229 日韓演歌対決
最近、何を思ったかK-POPをはじめ韓国の新旧楽曲の収集にハマっている。
最初に訪韓したのは30年近く前。以後10回ほど行ったが、冬ソナ以降の韓流ブームとはずっと縁遠かった。
その韓国に「トロット(트로트)」という音楽ジャンルがある。いわば「韓国演歌」だ。
もともとは日本統治時代に入ってきた日本の演歌から派生したもので、ヨナ抜き音階(ド〜シの7音階から4と7音階(ファとシ)がない音階(ドレミソラ)で作られるところが共通するようだ。
大韓民国樹立後朴正煕時代のころまでしばらくは排除されたが、70年代後半から特にパティ・キム(Patti Kim / 패티김)やチョー・ヨンピル(조용필)、キム・ヨンジャ(김연자)、ケイ・ウンスク(계은숙 / 桂銀淑)らが日韓両国で活躍した。
2000年代以降は日本の演歌要素を減らして、新しいリズムを取り入れたものが登場し、「ネオ・トロット」または「セミ・トロット」と言われているそうだ。
最近の若いアーティストたちも聞いているが、BTSなどのK-POPもいいけれど、やっぱり年寄りには演歌だね。
【昭和 listen】228~229曲目は、津軽の星・吉幾三と、借金トラブルや覚せい剤事件後すっかり姿を消した桂銀淑という、我々がよく知っている日韓演歌歌手による対決を。
♬ 酒よ〈Live〉/ 吉 幾三(昭和63年)
https://www.youtube.com/watch?v=PjW59NMIZyg
♬ 酔いどれて〈Live〉/ケイ・ウンスク(桂 銀淑)(昭和64年)
https://www.youtube.com/watch?v=nPmrCLIc3bo
毒舌亭(2023.2.1up) |