【常緑音楽館だより】# 東京音楽祭とアイリーン・キャラ
アメリカの歌手・女優の Irene Cara(アイリーン・キャラ, 1959-2022)さんが25日に死去。享年63歳、R.I.P.
1980年の米青春映画『Fame(フェーム)』の同名主題歌及び1983年の米青春映画『Flashdance(フラッシュダンス)』の主題歌『Flashdance... What a Feeling(フラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリング)』でアカデミー賞歌曲賞、グラミー賞で最優秀女性歌唱賞などを受賞した。
死因は不明だが、まだ若すぎる。
昔、「東京音楽祭」というものがあった。TBSが主体となり、1972年から1992年まで20回開催されたもので、ヤマハ主催の世界歌謡祭と共に、日本で開催される二大国際音楽祭だった。
その世界大会では、海外著名人・世界的歌手や俳優・女優などで組まれる豪華なゲスト審査員団により審査が行われた。
歴代グランプリには、ナタリー・コール、アル・グリーン、リタ・クーリッジ、ディオンヌ・ワーウィック、ジョー・コッカー、ライオネル・リッチー、ローラ・ブラニガン、クール・アンド・ザ・ギャングらが選ばれるなど、世界的ヒットやアーティストを多く輩出したのだが、今ではほとんど忘れ去られているのは残念だ。
その第14回目(1985)にスペシャルゲストとして登場したのが、アイリーン・キャラだった。
中米(コスタリカ、キューバ)系のコケティッシュな容姿でオーディエンスを魅了したが、いかんせんこのときは風邪を引いていたのか、まったく声が伸びず、楽曲終了後、顔を青ざめて謝罪していたのを今でも思い出す。
Evergreen Music 1377曲目は、Flashdanceの主題歌を(個人的にはFameの方が好き)。
♬ What A Feeling / Irene Cara
毒舌亭(2022.11.30up) |