【昭和 listen】#223〜池上線
いつだったか、何の用だったかは忘れたが、カーオーディオ製品で有名なアルパイン社(現在はアルプス電気と合併してアルプスアルパイン社)を訪問したことがある。
同社は東京大田区雪が谷に本社所在。アルプス電気と米国モトローラ社の合弁会社で、一時はピュアオーディオ製品で強いブランド力を持つラックスマン社と提携し、ALPINE/LUXMANブランドで高級ホームオーディオを手がけていた時期もあった。
主な取引先は本田技研工業をはじめ、メルセデス・ベンツ、BMWなど高級車ブランドが多い。
福島県いわき市にいわき事業所、平工場、小名浜工場を置いている。
とここで、突然話は変わるが、その大田区雪が谷を走る電車が「東急池上線」。五反田駅と蒲田駅を結ぶ約11キロの路線だ。
前述の用事で一度だけ利用したことがある。車両も古く「都心を走るローカル線」のような感じだった。
そこで今日の昭和 listen 通算223曲目は、『池上線』。昭和51年、高度成長期に生まれた息の長い曲だ。
作曲・歌唱は西島三重子(昭和25年-)。
西島自身の言葉によれば、当時「私鉄沿線」がヒットした野口五郎が歌うイメージで作曲したという。
最近とみに、アップテンポで言葉を過度に詰め込み過ぎ、しかも早口で何と発音しているかさえ判別しがたい曲が圧倒的に多い時代になった今、これこそが「懐メロ」だ。
若者に「昭和レトロ」がブームになっているというから、この曲も再度脚光を浴びてほしいところだ。
♬ 池上線 / 西島三重子
毒舌亭(2022.10.12up) |