【常緑音楽館だより】#1370〜カントリー・ロード
英国生まれ、豪州育ちの歌手・俳優で元国連環境計画(UNEP)親善大使の Dame Olivia Newton-John AC DBE(オリビア・ニュートン=ジョン, 1948-2022)さんが乳がんで8日死去。享年73歳、R.I.P.。
「マジック」、「ザナドゥ」、「愛の告白」「フィジカル」「そよ風の誘惑」、「愛のデュエット」など数多くのヒット曲を放った一方、がん治療の啓発活動が認められ、豪州勲章、大英帝国勲章を受章した。
また、我が国の音楽文化の発展及び友好親善に寄与したとして、令和3年秋の外国人叙勲で旭日小綬章を授与されている。
オリビアは、核原発事故に見舞われた福島の人々のために歌いたいとして、2015年5月に“Pray For Fukushima”のタイトルを冠した福島公演を開催してくれた。
不肖・毒舌亭も聴きに行った。かろうじて2階最後部の席を確保。木戸銭は9000円だったが、telescope 持参だったので、視覚・聴覚共に満足できた。
彼女は既に66歳と「Senior(高齢者)」になっていたが、スタイルも抜群で、遠目に見る分には充分に美しかった。
このときオリビアは、収益の中から福島県に対して大枚を寄付してくれた。受け取ったのは内堀知事。目を細めデレデレして目録を受け取った内堀さんの顔を思い出す。
でもねえ内堀さん、当時あなたが向き合うべき相手はオリビアではなく、全国に散りじりになった避難県民だったんだよ。受取役は自分に任せてほしかったなあ(笑)。
Evergreen Music通算1370曲目は、カバー曲「Take Me Home, Country Roads(カントリー・ロード / 故郷へかえりたい)」(1972)。
オリジナルは、John Denver(ジョン・デンバー, 1943-1997)。
米ウェストバージニア州の州歌の一つで、ジブリ映画『耳をすませば』でも使用された(オープニングテーマはオリビア、エンディングテーマは本名陽子「カントリー・ロード」)。
♬ Take Me Home, Country Roads / Olivia Newton-John
毒舌亭(2022.8.10up) |