【常緑音楽館だより】＃1367〜ドライブ・マイ・カー

　『Norwegian Wood / ノルウェーの森』、『Nowhere Man / ひとりぼっちのあいつ』、『Michelle / ミッシェル』、『Girl / ガール』、『In My Life / イン・マイ・ライフ』などを内包するビートルズの名盤アルバム『Rubber Soul / ラバー・ソウル』がリリースされたのは1965年のことだった。

　このアルバムのオープニング・トラックとして収録されたのが『Drive My Car / ドライブ・マイ・カー』。作詞作曲は共同名義としての『Lennon-McCartney（レノン＝マッカートニー）」。

　『Drive My Car』とは古いブルースにおける隠語のようだ。

　Evergreen Music通算1367曲目はこの曲。

　2005年開催のG8首脳会議に向けて、アフリカ支援を訴え、貧困にあえぐ人々に対する債務の帳消し、支援金額の倍増、公正な貿易ルールの実現を求め、東京、ロンドン、パリ、ローマ、モスクワなど世界８都市で開催されたチャリティー・コンサート『LIVE 8（ライブ・エイト）』でのPaul McCartney（ポール・マッカートニー）と George Michael（ジョージ・マイケル）との共演ライブバージョンで。

　それはそうと、これまで数度にわたり、世界中の並み居る映画賞での賞取りレース状況を逐次報告してきた濱口竜介監督、西島秀俊主演の日本映画『ドライブ・マイ・カー』。

　今日発表された第94回米アカデミー賞では『国際長編映画賞（Best International Feature Film）』（2018年度の第91回までは『外国語映画賞（Best Foreign Language Film）』と呼んでいた。）を獲得した。

　私の事前予想どおり、作品賞、監督賞、脚色賞は外したが、めでたいことに変わりはない。おめでとうございます。

　1カ月ほど前、レンタルBlu-rayで観た。いろいろ考えさせられる非常にクオリティの高い映画だが、作品賞に輝いた2019年の韓国映画『기생충 / Parasite（パラサイト 半地下の家族）』と比較すると、若干エンターテイメント性が薄いかなと個人的には感じた次第。

　♬ Drive My Car（Live 8 2005）/ Paul McCartney & George Michael
　　https://www.youtube.com/watch?v=gFg13rHCF44

毒舌亭（2022.3.30up）