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 NO-302 時には母のない子のように
毒舌亭Presents
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【常緑音楽館便り】#696〜時には母のない子のように 2015.11.25

 この”Sometimes I Feel Like a Motherless Child”は、伝統的ニグロ・スピリチュアル霊歌の一つ。原曲は米国における奴隷制時代=1870年代に遡り、アフリカ系アカペラ・アンサンブル、The Fisk Jubilee Singersが歌ったものと言われる(米Wikipediaより)。

 人身売買により親から引き裂かれる子の苦痛と絶望を伝える表現になっているようで、もの悲しい響きがある。オデッタはこれをあくまで静かに、しかし万感を込めて唱い切っている。

 オデッタ(1930-2008)は、米国のアフリカ系フォーク歌手・人権活動家。キング牧師による人種差別撤廃の市民運動である1963年のワシントン大行進で「O Freedom」を歌っている。惜しくも7年前に亡くなっている。

 なお、日本のカルメン・マキの曲に、邦題「時には母のない子のように」(1969。既出)があるが、これとは全く別。

 Evergreen Music 通算696曲目は、1960年(動画のクレジットには1963年とあるがLPのリリース年か)のカーネギーホールでのライブ盤から(高校生の頃、シングルのEPレコードを買った記憶がある)。

 ♬ Sometimes I Feel Like a Motherless Child(Live) / Odetta
   https://www.youtube.com/watch?v=ZXg9UFUXFXU

 

毒舌亭(2021.8.18up)


♬ Sometimes I Feel Like a Motherless Child(Live) / Odetta

 

 

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