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第479話「大吉原展@芸大美術館」



by ちぃな ちぃな
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Site arranged by 葉羽

 

 

 

 

 

 

 

 大吉原展@芸大美術館

ちぃな くず餅の後は上野へ移動、もう一つの目的、東京藝術大学美術館の大吉原展です。

 私は前々から気になっており、夫は夫で図録が欲しいと言い。
 で、行ってきました。

 上野公園、新緑が綺麗です。

 

 黒門から見えるツツジも綺麗です。

 

 前回来た時は気づきませんでしたが、巨木が。
 帰って調べたらスダジイ、推定400年。
 荘厳な雰囲気です。
 江戸時代を最初から見てたんですね。

 私は知らなかったのですが、この企画展、どうやら展示を巡ってやや揉めたらしい。

 吉原の遊女たちの文化、芸術性に焦点を当てていたようで、遊女たちの人としてのあり方ををやや軽んじるような表現もあったのかな?

 それを見直したせいかどうか、浮世絵の展示がほとんどで、それはそれで素晴らしいとは思うのですが、吉原を見に来たというよりは、吉原を描いた浮世絵を見に来たような印象です。

 観る側が、企画・展示する側の意図を汲むって難しい。
 逆もまた然りで、展示する側が正しく伝えるのも難しい。
 そういうことを伝えたかったんじゃないのに、展示方法のバランスや見る側の知識によって、受け取り方が変わってくるんだなあと思いました。

 写真撮影OKだったのが風俗人形。
 部屋の中の調度品まで細かく再現されており圧巻です。

 

 

 夫購入の図録(これがめっちゃ分厚くて重い、その分高い)に書いてありましたが、江戸時代の二大悪所として、歌舞伎芝居と吉原が挙げられていました。

 今となっては、方や日本を代表する文化芸術、方や禁忌のような扱い。

 この時代、こういう所があって一生懸命生きてた女性たちがいたことは知ってて欲しいな、と思います。

 一番好きだったのは、
「青楼十二時 続 辰の刻」
 の浮世絵。

 吉原の一日を12枚の浮世絵にしたものですが、辰の刻(午前8時前後)は、たぶん高校生くらいの女の子2人が朝目覚めたところ。

 借金のかたに売られたのは想像に難くありませんが、同じ年頃の子供を持つ身としては、友達ができたり、おいしい物を食べられたり、綺麗な着物を着たり、楽しいことや嬉しいこともあって欲しいなと思います。

 この図録を見る時のお茶請けは、かりんとうとか豆大福とかみたらし団子とか、町娘的なおやつがいいな、と思い、ちょうど良かった、香川から送られてきた芋けんぴをお供に。

 気持ちだけは遊女たちに捧ぐ。

(配信:2024.5.16 ちぃなちぃな)  To be continued⇒

   

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