これぞデザイン。
さて、まるでスタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」に出てくるような、この未来的なデザイン。
これはいったい何でしょう?
実験室…?
画廊…?
うぬぬぬぬ…まるで「007」の悪役のアジトのようでもありますが。
しかしこの“シンメトリー”…どこかで見たような?
そう…大きな都会に住む人ならば、きっと毎日、目にしているはずなのですが…。
おや?
たしかにこの景色、見たことがあるような…そんな気がしませんか。
では、この場所から上を見上げた写真を一枚。
ええー!!
分りかけていたのに、むしろ分らなくなった…って、あはははは!
では、そろそろ答えを。
ほらね、もう分かったでしょう?
ん? 分りそうだが分らない?
では、決定的なヤツを。
どうです、このシンメトリーなら?
そうそう、その両側に伸びているのは…線路!!
ここの両側も線路。
つまりここは、地下鉄のホームなのです。
で、これが地上へ続くエスカレーターの昇り口。
しかしまあ、何とカラフルでスタイリッシュなデザインなのでしょう。
そして、清潔で美しい。
まるで、ミュージアムのギャラリーのようではありませんか。
これらは、ミュンヘン地下鉄の駅の写真なのです。
今度は、人も写っている写真で。
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Westfriedhof駅 |
最初に掲げた写真は、ミュンヘン地下鉄のWestfriedhof駅。
照明デザインの巨匠インゴ・マウラーが空間照明を手がけたものです。
そして、両面が原色パネルに彩られた写真は、同じミュンヘン鉄道のGeorg-brauchle Ring駅。
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Georg-brauchle Ring駅 |
こんなスタイリッシュなミュンヘン鉄道と比べますと、わが国の地下鉄は機能性優先の無味乾燥なデザインです。
また、そこに隙間があれば、ことごとく宣伝看板で埋め尽くすという、雑多なコマーシャル空間。
こんなところにも“心の豊かさ”や“国の品格”というものが出てしまうようです。
では最後にもう一枚。
ミュンヘン地下鉄の車両の内部です。
なんと広々としたシート。
東京のすし詰め車両では考えられないことです。
要するに、日本の大都会はヒューマン・スケールを超えてしまったのかも知れません。
ひとつオマケに上海の観光地下鉄の写真を。(※通常の路線とは別料金)
《配信:2013.1.21》
葉羽 うっ…違うんだ、そうじゃないんだ!僕が言いたいのは<上海路線 |