別名「虫のしらせ」。
少し前に、スタローンの『エクスペンダブルズ2』を観てまいりました。
スタローン率いる最強傭兵チームが、CIAのブルース・ウィリスの依頼に基づいて大暴れ。今度はあのシュワちゃんまで参画するのですから、アクションムービー・ファンにはたまりません。
ところで、傭兵チームに加わった若手のビリー君、「この仕事が終わったら、彼女とノンビリ暮らしたい」とか、“らしくない”ことを言う。
うむぅ…きっとコイツは、途中で死んでしまうに違いないと。で、案の定、敵のトラップにハマって真っ先に犠牲になる。あらららら…。
そう言えば、こういうパターンってよくあることに気づきました。これを、世間では『死亡フラグが立つ』などど申しますな。
例えば、あの金田一少年の事件簿。
絶海の孤島に取り残されたメンバーが謎の館で殺人事件に遭遇。謎の殺人者に、メンバーが次々と殺されていく。
「これは危険だ。みんなが一箇所に集まって夜が明けるのを待とう!」~というようなシーンで、必ず離反者が出てくる。
「オレはイヤだ!殺人者が紛れ込んでいるかも知れないメンバーと一緒は。一人で部屋に居る!」
ほぉ~らね。この人、次の犠牲者確定! …これが死亡フラグでございます。
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金田一少年の事件簿 |
ちょっと検索してみましたら、こういう『死亡フラグ』の例と言うのがたくさんありましたので、拾っておきましょう。
◆「あら、誰からかしら?」
突然宛名のない宅配便が送られる。耳を済ますとかちかちまたはカッチカッチと音がする。 |
絶体絶命。
◆「手術は成功です、二次感染さえなければこのまま退院できるでしょう」
と医者に告げられる。 |
「大丈夫、二次感染なんて滅多に起こらないものですよ」 みたいな補足が付くとさらに死亡率アップ。
◆今まで孤独だった人物が、愛や友情に目覚める。救いを求めて人と心が通じ合った直後など。
◆今まで悪役だった人物が、愛や正義に目覚める。勇気を出して悪の組織を裏切った直後など。 |
目立たなかった脇役は大活躍をはじめ、そして…
◆「まさか…これは…!はっ!真相が分かったわ!早く皆に知らせなきゃ!」
主人公以外の登場人物が、事件の真相に気づく。 |
その真相が、皆に知らされることはない。
◆急に自分の大切なものを我が子や親友などに託したり、遺言めいたことを言う。
この時、「縁起でもないこと言うなよ」とツッコまれた場合、縁起でもなくなる確率が上がる。 |
TVドラマでよくあるパターン。
◆「大丈夫、当社の製品は100%安心、安全です」
何かが起こらないワケが無い。 |
対義語:「成功確率は5%以下だ・・・。だが賭けるしかない!」
この場合、99%の確立でその行動は成功する。
◆愛弟子に最強の必殺技を伝授し、自分自身がその技の試し台になる。
この時、弟子が師匠を「勘違いで憎んでいた」場合、まず助かることは無い。 |
アタタタタタ!!
◆「おい、そこのお前。何してるんだ」
主に事件の導入部で警備員が使用する。 |
最初の犠牲者、確定。
◆ガサガサ…
ナンシー「なにかしら…?」
トム「ちょっと見てくるよ。なぁに、この銃があればどんなバケモンもイチコロさ」
二人が自宅で性行為に及んでいる時、窓または庭でガサガサという怪しい物音を聞く。 |
イチコロになる。
◆主人公の白人男性と仲の良い、三枚目な黒人男性(※ホラー限定)
◆主人公やその恋人以外の美女(※ホラー限定) |
配役時点で鉄板。
◆「別れろ切れろは芸者の時に言う言葉。意地でも別れるもんですか」という正妻。
外に愛人を持っている財界の大物相手だと死亡率アップ。 |
お蔦(つた)と主税(ちから)。
◆ヤクザが“足を洗う”ことを示唆する。
◆風来坊が“根を下ろすこと”を示唆する。
◆寡黙な人が、身の上話をはじめる。
◆厳格な人が、優しさを見せる。 |
よせばいいのに。
◆「きっと無事で帰ってくる」
◆「生きて帰れたら結婚してくれ」
◆「もし帰れたら、二人で小さな店を開きたいんだ」
戦争に行く男が残される恋人に。 |
無事だったためしがない。
必ず、叩きのめされる。
◆地下室をさぐって物音に驚き、「何だ、猫か…」で振り向く!
◆予感がしたから振り返ると誰もいない、何だ…と思って前を見る…! |
ホラー映画限定。
ギャング映画限定。
◆「待ちくたびれたぞ、今宵、子細あってこの狩りに馳せ参じた。お前たちに怨みは無いが、その命、もらい受ける。 俺の名前は…」
口上の途中で、相手の抜いたピストルで撃たれる。 |
たいてい、言った男の武器は刀。
◆「違う形で出会えてたら俺たち親友になれたかも…な…」
重傷のライバルが主人公に対してつぶやく。 |
死亡フラグを回避できた場合、仲間になる確率アップ。
◆「アタタタタタタ」
~と言った相手がケンシロウの場合。 |
お前はもう死んでいる。
ただ、最初にわざと死亡フラグを見せ観客にその人が死ぬと思わせておいて、最後に死んだと思ったら実は生きていた、といった演出に使われることもあるので、一概に信じ込むのは危険です。
《配信:2012.12.11》
葉羽 俺の人生は悪くない人生だったぜ。この仕事が終わったらたらきっとお前と……。 |