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 その200 奇妙な姿の生物たち

「モーニングコーヒー」Benchi time

 その姿はまるで、地球のものとは思えないような生き物。

 最初はコチラ・・

 これは「タリーモンスター」(学名:トゥリモンストゥルム)で、約3億年前(古生代石炭紀後期)の海に生息していた古生物。

 中央部分で両脇に突出しているのは「眼」。この形状からして異様ですが、本来、それが付いているはずの「顔」部分が、象の長い鼻先のような別の場所にあるのが驚き。

 現生のどの動物分類にも当てはまらない異様なパーツは、地球のものとは思えません。

 現生動物で少しだけ似ているのが「ヤツメウナギ」。

  ヤツメウナギ

 と言っても、似ているのは身体の横に付いている、まるで潜水艦の窓のような「エラ穴(鰓孔)」だけですが。(数は違う)

 この「ヤツメウナギ」自体も何億年も生き残っている”生きた化石”の一つで、異様なのは「口」の構造。

  ヤツメウナギの口 

 ぅわ~ とても地球どころかこの世のものとは思えません。

 続いてコチラ・・

 ぎゃ~!「この世のもの」どころか「生き物」とさえ思えません。(水中ドローン?)

 これは、約1億6000万年前のジュラ紀後期の海に生息していた「ドロカリス」という節足動物。

 最初の「タリーモンスター」同様、「化石」として発見されたもの。

 身体の四分の一を占める巨大な二つの「複眼」を持っているのが最大の特徴で、片目だけで約18,000個ものレンズ個眼が詰まっていたことが判明しています。

 これは現生・絶滅生物を含めてもトンボに次ぐトップクラス。

  トンボの複眼(仮面ライダーみたい)

 待てよ・・「トンボ」ってどんだけの視力を持ってるんだ!?

 次は、古生代のオルドビス紀(約4億5000万年前)に現れペルム紀末(約2億5000万年前)の大絶滅で姿を消した「ウミサソリ」の復元模型。

 史上最大級の節足動物のグループで、現在のサソリに似た姿をしていますが、サソリではなくカブトガニやクモに近い「鋏角類(きょうかくるい)」の仲間。

 多くの種類は数cm〜20cmほどでしたが、最大級の「プテリゴトゥス」などは全長2.5メートルに及ぶとのこと。

 当時の海では無敵の「ターミナルアニマル」(生態系の頂上)として君臨し、あらゆる魚類を捕食していました。

 次は、中生代の終わり(約6,800万年前〜約6,600万年前の白亜紀末)に現在の北アメリカ大陸に生息していた、地球の歴史上最大級の飛翔動物(翼竜)「ケツアルコアトルス」。

 

 ぅを~ 何て巨大!?

 それにしても奇妙なのは、頭部の巨大さ。こんな小さな翼で本当に空を飛べたのかと思います。

  飛翔想像図

 それでも翼を広げると10~12メートルほどになり、現代の小型セスナ機とほぼ同じ翼長。

 地上に立った時の高さは6メートルで、キリンとほぼ同じ大きさがあります。

 ここから「現生動物」に移りますが、この生き物、何だと思います?

 こりゃまた「この世のもの」とは思えませんが、これは地方によっては「ガサエビ」とも呼ばれる「シャコ」。

 お馴染みですよね、ホラ、あなたも食べたことあるでしょ?

  回転寿司のシャコ握り

 本当は、こんな恐ろしい姿をした生き物だったんですね。

 最大の特徴は、二本の「捕脚」から繰り出す強烈な「シャコパンチ」。時速80キロにも及ぶ超高速のパンチで周りの海水が「瞬間沸騰」し、キャビテーション(泡)を発生させます。

 ただし、これを上回る時速100キロの激流を繰り出すのが、岸波通信another world.episode44「海中の太陽」で紹介した「テッポウエビ」。

  オニテッポウエビ

 こちらはパンチではなく、「右腕」(?)の大型ハサミを急激に閉じることで沸騰した「泡」を放ちます。

 その威力は絶大で、船の金属のスクリューに「穴」を空けてしまうほど。

 ガッツ石松先生の「マボロシの右」も顔負けです(笑)

  ←ガッツさん、それ「左」だから!

 話を戻して、太平洋北部の亜寒帯海域(水深400〜800m付近)に生息する怪魚「デメニギス」。

 頭が「透明」!?

 頭部を覆うこの透明ドームは水揚げすると破れてしまうので、長い間、本当の姿を知るものは居ませんでした。

 しかし2004年、モントレー湾水族館研究所 (MBARI)による無人探査機の調査によって生きたままの美しい姿が確認されたのです。

  泳いでいるデメニギス

 頭部の眼のように見える部分は「鼻孔」で、本物の目は、透明な頭の中に浮かんでいる緑色のドーム状の球体。(前後に回転して前方を見ることもできる)

 このように頭部が透明なドームに覆われているのは、好物のクラゲの毒針から大切な目を守るためと言われています。

 次は、沖縄の「美(ちゅ)ら海水族館」に展示されている「ミツクリザメ」。

 水深300〜1000メートルを超える深海に生息する「生きた化石」の一つ。(約1億2500万年前から棲息)

 頭部に長く伸びた「ブレード状の「吻(ふん)」が目を引きますが、これは光が届かない深海で獲物の「生体電気」を感知するための器官。

 でもやはり恐ろしいのは、凶悪そうな口の構造。その恐ろしい姿によって「悪魔のサメ」とも呼ばれます。

  口の構造

 この恐ろし気な口、実は、獲物を捕らえる際に秒速3メートルの超スピードで「飛び出す」のです。

 どこかで見たこと、ありますよね?

 そう・・映画の『エイリアン』は、このミツクリザメの構造を参考にして造形されたものなのです。

 『エイリアン』

 さて、本日のラストはコチラ・・

 ええ~ コレって生物!?

 これは、アメリカのモントレー湾の深海で発見された海綿動物「ピンポンツリースポンジ」。

 幹のような部分のてっぺんに「花」のように広げたボールが青白く発光し、小さなプランクトンや小型甲殻類をおびき寄せてボールの表面に付いた「かぎ爪」で捕食するのです。(つまり肉食)

 幹の高さは50センチほど。ボール部分は3ミリ~5ミリの大きさ。

 この地球には、我々の想像も及ばない「生物」たちが棲息しているんですね。

 《配信:2026.9.6》

葉翅 右の背景画像は、全長3mにも成長する巨大な蠕虫「オニイソメ」。2千万年前から棲息していると考えられています。

 

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