このお正月、友人とこんな与太話をしたのですが…。
「ひどいね、日本のデフレ・スパイラルは。」
「給料は毎年下がるし、できるだけ安い買い物するようにしてるけど…」
「そうすると高級品が売れなくなって、物の値段が更に安くなる。」
「企業は儲けが減るから、企業は賃金を下げたりリストラしなくちゃならない。」
「すると、食うや食わずの人が増えて、また物が売れなくなる…」
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デフレで… |
「どんどん酷くなってくね。日本の若者は“この国はどんどん悪くなっていく”と考えているのが殆どだそうだ。希望が持てないんだな…。」
「いや、マイホームを作るのに借金した中年の方が深刻じゃないか?」
「あ、給料が下がるから、借金の負担が大きくなるんだな。」
「逆にインフレで給料が上がれば、借金の負担はどんどん軽くなるな。」
「昔のオイルショックの時は凄かったね。給料が何倍にもなったから、家のローンなんか、あっという間に返せたものね。」
「家のローンはタダみたいなもんだったっていう先輩達がたくさんいたよ。」
「日本もインフレを目指した方がいいんじゃないのか。とりあえず借金の負担が軽くなれば、絶対に物が売れるようになると思うけどな…」
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住宅ローン |
「問題は、このデフレの世の中で、どうやってインフレにするかだな。」
「なあに、そんなの簡単なことだよ。」
「何かいい考えでもあるのかい?」
「もちろんだとも。苦労せずにインフレにして、給料もあがって借金が軽くなる方法が。」
「是非、教えてくれよ。」
「いいかい。インフレってのは要するにお金の値打ちが下がるってことなんだ。」
「うん、確かにそうだが…」
「どうせ元は紙切れなんだから、バンバンお札を印刷すればいいんだよ。」
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お札を印刷
←あれ?? |
「印刷しても使わなきゃだめだよね?世の中に流通させないと。みんなに配るとか?」
「もっと、大きなことを考えなきゃだめだよ。」
「と言うと?」
「印刷したお金で、ロシアからシベリアを買ったり、アメリカからアラスカを買うんだ。」
「ええー!!」
「買った円札は、やがて回りまわって日本にも還流するから、円の流通量が増えて間違いなくインフレになる。」
「って言うことは、オイルショックの再来みたいなことに?」
「お金の値打ちが下がって国内はインフレに。給料も上がるし、借金はドーンと軽くなる。政府の累積債務問題なんかも、これで解決。」
「しかし、ひどい円安になって、海外から輸入してる原材料とか食糧が買えなくなるんじゃ?」
「馬鹿だね君は。何のためにアラスカやシベリアを買うと思ってるんだ?」
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アラスカとシベリア
←緑の沃野に |
「なんか意味があるのかい?」
「地球温暖化が進めば、アラスカやシベリアは緑の沃野に生まれ変わるんだよ。紙切れを刷って新たな国家資産を手にするんだ。」
「あっ、なるほど! エネルギーや資源も埋まっていそうだしな。」
「日本の食糧問題も解決。エネルギー問題も解決。国の累積債務も解決。広大な土地を開発すれば、農林業も建設業もどんどん雇用が必要になる。これで、景気回復も達成。ついでに僕のローンもタダみたいなものに。」
「すごい! 是非、それをやるべきだ! 何で誰も気が付かないんだ…ん、待てよ。」
「まだ、何か心配が?」
「アラスカやシベリアを買うときに、一旦、国家予算に計上しなくちゃならないよね。いくら、刷ったお札が大量にあったって、そんなことできるのかな?」
「あっはっは! そこは気づかれずにやるいい方法があるのさ。実はだね…」
~と、まあ、そんな与太話をしていたのですが、この先、どんどん脱線していくので、この辺で。
《配信:2010.1.10》
葉羽 そういえばアメリカも、お金でメキシコから国土を買ったんでしたね。 |