その194
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  冬の気配 (詩:大和伸一&葉羽)

 吾妻の初雪は消えず
 冬の寒さを予感する

 風雨に晒されて
 木々は衣を失い
 残り少ない病葉(わくらば)は
 最後の陽射しを謳歌する

 一夜明ければ
 朝靄の森の静けさ
 降り積もった落葉の中で
 椛(もみじ)の幼木が健気に光る

 凛とした大気に
 不香の花がひとひら
 其処は彼とない冬の気配

Poem by 大和伸一&葉羽
 MP3 by 音楽の卵"不透明な心”
  Site Aranged by Habane
   Photo by 大和伸一”椛の幼木”

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