その145
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  氷の世界 (詩:葉羽)

 寒波が来るという週末
 夕焼けが妖しく染まり
 眠れない夜に
 色を失っていく空を見ている

 凍てつく空に
 震えているような夜半の月
 降り出した雪は
 全ての音を奪っていく

 眠りにつく世界の底で
 ひっそりと息づくカフェ
の灯り

 長い夜が明ければ
 そこは氷の世界・・
 働き者の除雪車が
 早朝からのご出勤

 せめてこんな日は
 春の色を添えておもてなし

Poem by 葉羽
 MP3 by 音楽の卵 “黒い幸福”
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   Photo by 大和伸一”灯り"

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