その112
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  俺たちの旅~大和伸一に捧ぐ~ (詩:葉羽)

 思えば俺たち
 長い付き合いになったもんだな

 学校の頃
 どちらかというと疎遠な仲だったし
 いつもオチャラケているお前を
 そんなに好きではなかったと思う(笑)

 お前が夢破れて
 東京から帰って来たのが2005年
 もう13年も前になるのか…

 最初のコラボ「君の物語を…」で
 詩を書いたのが始まりだった

 お前の話を聞いて
 写真家を目指したお前の絶望と
 それをずっと支え続けた
 恵美子さんの献身が心に刺さった…

 三年前 そんな美恵子さんが
 心を病んで帰らぬ人となった時
 お前はこんな俺を頼ってくれた

 みんな驚いていたよな
 写真と詩のコンビはともかくとして
 この二人が一緒に飲みに来るなんてってな

 でも俺はあの時
 頼ってくれた事をとてもうれしく思ったんだ…
 まあ、どうせ俺のアドバイスなんか
 聞く奴じゃなかったけどな(笑)

 そんなお前が
 美恵子さんの面影を求めて世界中を旅する…
 家を離れられない俺は
 お前の写真を見て詩を作る…

 口下手なお前に代わって
 お前の数行の想いから一編の物語を紡ぐ…

 そうして書いているうちに
 お前の人生が俺の人生のように思えてくる

 お前の…
 言葉にできない気持ちに共鳴して
 涙を流してしまうこともある

 なんでだろうな…
 分かり合えないと思っていた二人なのに

 これが人生の年輪というやつか…

 こうやって俺たちは
 あと幾つの物語を創って行けるのだろう

 いつまでも元気でいてくれよな
 身体を大切に…

Poem by 葉羽
 MP3 by Blue Piano Man “Tuesday Dreamer”
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   Photo by 大和伸一"ガンガーの夜明け”

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