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 #016 どぶそうじ

…知らなかったんだよなぁ。

 土曜の最終の映画観て12時過ぎに帰宅して、

 そっから酒飲み初めて1時過ぎ…。

 いいかげん眠くなってきて1時半頃就寝。

 そして朝6時…。

 ドンドンドンドン!

 わー! 何が起こったのですか?

 いよいよこの世の終わりが来たのですか?

「たけ~、どぶそうじだぞ~」

 …兄貴です。

 …安眠の時間は終わりをつげたのでした。

 でも案外嫌いじゃないんですよね、どぶそうじ。

「あいよー、今行く」

 ま、どぶそうじですからいいかっこする必要もなく、起きたままでいいのです。

 髪が立っててもいいのです。

 どれ行くか、ながぐつはいてと…ながぐつながぐつ…

 …無いし。

 近所の人たちもう始めてます。

 急がねば。なんでもいいや。

 …おふくろのピンクの小さいながぐつをはいたのでした。

 さて、どぶそうじ。

 ……あにきー、てぶらじゃどぶそうじきびしいぞー!

「はい、これ軍手。あとそこに草刈鎌あるから」

 ……くさかり?

 …見るとどぶそうじはあらかた済んでる様子。

 そっか、くさかりか。

 ま、それでもいいさ。くさかりも嫌いじゃないし。

 どぶの横をざっとながめると確かに草だらけ。

 これ草?ってほど背丈が高い!

 まるで大木! (草ですが。)

 よし、いくぞ、待ってろ大木。 (草です。)

 僕は鎌をふりかざし大木に向かっていったのです。

 (草ですってば!)

 まずは一撃。

 ガツンッ!ボキッ!

 なんだとー!鎌の柄がおれた!

 負けるものかあーっ!

 ガッツン、バキッ、グニャ…ぐにゃ?

 鎌まがってるしーっ!

 ……あにきー、この鎌くさってるー!

(ToT)  (ToT)  (ToT)  (ToT)  (ToT)

         


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mp3「傷だらけの天使」