<<INDEX <PREVNEXT>
 #088 生命の尊厳

by hasimoto
Backwall: フランス写真壁紙「シャンポール城」
BGM"Please Don't Go" by Blue Piano Man
Site arranged by 葉羽

 

◆病院偏重になっていく日本の医療。自宅で死ぬ人は四分の一に減ったと言われている。病院に求められているターミナルケアは、治る見込みの無い人に単なる延命治療を継続することではない。

◆しかし、癌の告知を避けながらインフォームド・コンセントの重要さを言う難しさよ。癌末期患者の死の直前まで採血したり、検査する等はもはや医療ではない。

◆生命の尊厳のために最善を尽くし、それが患者の残された生に有意義に結びつくものでなければならない。人間のために医学があるのであって、医学のために人間があるのではない。

◆また、病院の医療は、効率化を目標とするあまり、人間性を失う危険があることにも気付かなければならない。癌末期患者をみるたびに痛感する。

  (青森市民病院副院長西沢諒一)

 

 

 

葉羽 「生命の尊厳」について

 医科大学に勤務するようになり、また家内と父が癌におかされて、この言葉の重さが実感できるようになりました。父のガン告知から15年の間、転移に次ぐ転移。この4月に亡くなるまで長い長い闘いでした。


  Copyright(C) Hashimoto&Habane. All Rights Reserved.