<<INDEX <PREVNEXT>
 #040 雁風呂

by hasimoto
Backwall: イタリア写真壁紙「フィレンツェ」
BGM"Please Don't Go" by Blue Piano Man
Site arranged by 葉羽

 

◆「雁風呂」(山口瞳)
 雁が渡りの途中、木の枝をくわえて津軽の浜に落とし、帰ってくると自分の枝を拾って去るという物語である。あとには生きて帰れなかった雁の数だけ枝が残る。浜の人たちは、それを集めて風呂を焚き、不運な雁の供養をしたという。

◆(真の危険)…火の烈(はげ】しきは、民、望みてこれを畏(おそ)る。水の惰弱なる、民、狎(な)れてこれと玩(あそ)ぶ。すなわち多く死す。

◆モノに執着すると多くの場合しくじり、そこから自由でいると、不思議に結果としてついてくる。…津田禎

◆人の人の間の垣根は、『ある』と思うところに実際、できてくるのやで。…中坊公平

◆中国には「侮らず、干渉せず、平伏せず」の姿勢で臨むのがよい。…石橋湛山

◆知識は簡単に手に入る。しかし、知恵は汗の中からしか生まれてこない。

◆「木犀や思い述べるをはばからず」…川口順子

 

 

 

葉羽 雁風呂について

 何と物悲しい物語なのか…。自衛隊は(もしも)戦地に赴くときは首に二枚の認識票をかけて行きます。もし彼が戦死した場合は、そのバディが一枚を縦に口に加えさせ、もう一枚を持ち帰って名誉の戦死の証とします。メタルの首飾り(認識票)には、そんな重大な意味があるのです。


  Copyright(C) Hashimoto&Habane. All Rights Reserved.