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その68

毎日が昭和の日

 4月29日は昭和の日だったが、最近は昭和回帰ブームでテレビでは、各局で年中昭和特集をやっている気がする。

 昭和回帰は昭和怪奇の面白さがあり団塊世代の視聴率がとれるのか。

 団塊世代も段階的に減ってはいくが、まだまだ多数派だ。

 テレビショッピングも物欲の団塊世代がターゲットで、企業にとっては団塊は金塊で金持つ消費者だ。

 あの手この手で購買意欲を煽るが、最後はみなゴミになり「みんな、みんな、ゴミんなさい」か。

 話は、またもや時代劇の話で恐縮だが、テレビのBSを見ていたら3局で時代劇の再放送を同じ時間帯にやっていた。

「必殺仕事人、木枯らし紋次郎、銭型平次」で、チャンネルをくるくる変えて見ていたが大体のストーリーは理解できる。

 つーか、時代劇の展開は基本的に同じで、勧善懲悪で完全超悪な奴が最後に懲らしめられて終わる。

 不条理なエンデングはないし、一話完結ものが多い。

 懲らしめられ方がいつものパターンで面白く、ハッピーエンドで終わるので安心して寝れる。

「これにて、一件落着」は幸せだが、現実の人生は一見落着したように思っても落着しない事が多く、いろいろな事を先送りし引きずって生きていく。

 人生は波乱万丈(バンジョウ)、ギター、三味線、ウクレレ漫談で「♪あーやんなっちゃった、あー驚いた」で牧伸二だが人生はオカシクて悲しいのか、カナシクて可笑しいのか。

「♪おーかしくって、涙がでそう」はキャンデーズだが「お菓子食って」おいし過ぎて涙が出る訳ではない。

 悲しくても可笑しくて涙が出るが、人に両眼あるのは悲しくて涙する目と、嬉しくて涙する目が必要だからか。

 過日、東京で中学時代のクラス会があった。

 神戸からの参加者もあり二次会にも行って、いつも以上に盛り上がったが、昔の話になると、いつも思うことがある。

 ひとつの事実に対して各自の認識があり、その各自の認識が「それぞれの真実」になっているので、話が微妙に食い違い、これまた面白い。

 違いのわかる男はネスカフェ、ゴールドブレンドだが私達は、まだ違いのわからない老齢のオールドフレンドでシルバーフレンドだ。

 久しぶりに会えば何十年も前の昭和にワープして、いつまでも悟らない男と女だが酒が楽しく飲めればそれでいい。

 話題をテレビの話に戻すが、今のチャンネルはリモコンで簡単に変える事ができる。

 CМが入れば他局に変えるが、さすがにスポンサーは抜け目がなく他局もCМの事が多い。

 リモコンを使う前は電話のダイヤルを「回す」のようにテレビのチャンネルも「回す」だったが、今や「回す」は死語になってしまった。

 昔学生の頃の話だが、バイトで知り合った知人が、テレビのチャンネルを回すのに立ち上がって移動するのが億劫なので、長い棒の先にチャンネルをつかむ金具を取り付け、寝ながらテレビチャンネルを変えていた。

 四畳半の狭い部屋でテレビまでの距離はいくらもないのだが得意そうに自慢していた。

 いざという時は護身用の木刀にもなるといっていたが、とても泥棒が狙うような部屋ではない。

 とりあえず「すごい」と賞賛したら二本あるので、一本私にくれると言う。

 自分の部屋にテレビはないと言って断ったが残念そうな顔をしていた。義理でも感謝してもらうべきだったのか。

 あの人は今、どこで何をしているのだろう。

 苗字が西尾で出身は愛知県の西尾市だったので記憶に残っているが、私のことなどは忘れているかもしれない。

 いままで多くの人に会ってきたが再会できる人は本当に極少数で出会いのは多くは一期一会だ。

 相変わらず上野公園には時々出没しているが、過日、アメリカから来たという男性二人組と会った。

 ポールマッカート二ーのコンサートに合わせ観光も兼ねて来日したらしい。

 いわゆるオッカケは世界中にいるし年齢もさまざまだが、私はオッカケルものもなく上野で地面に水をフッカケて絵を描いてる。

 ビートルズのポールが酒を飲んで顔が真っ赤トニー。

 赤面するオヤジギャグだが躊躇せずにブログに書く。

 今はAKB的アイドル時代だが「キャンデーズをナメンナよー」と昭和の元少年はいいたい。

 相変わらず「アメ―考え」の元少年だ。

 (2017.5.1)アンブレラあつし

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