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その135

ベージュの伝言

 前号のモーゼの十戒だが、正月にモーゼの神にお祈りすると「初モーゼ」になるな。

 NHKのアナウンサーは、十回を「ジュッカイ」と言わずに「ジッカイ」と言うらしいが、「十戒」は「ジュッカイ」なのか、それとも「ジッカイ」なのかなどと、述懐するボクです。

 モーゼの十戒をネットで調べたら、十戒の中に「汝、姦淫するなかれ」なんてあって紀元前から人間は、あさましいが、他に「汝、盗むなかれ」「汝、殺すなかれ」など、今も昔も人は愚か者だ。

 また「汝、親を敬え」なんて儒教と同じようなものあって驚く。

 モーゼだが、モーセとも発音できるらしく「モーセとも申せます」なんて、しょうもないダジャレを考える私の辞書に「自戒」という言葉はないのカイ。

 地震や津波、台風、異常気象、そしてコロナ伝染病と不幸が襲いかかるが、長生きしている人は「運」がいいのだな。

「運勢占い」なんて迷信だが「何故、今、私はここに生きているのか」なんて自問すると、単に私は運がいいからか。

 または悪運が強いのか。持つべきものは悪友と悪運だな。

「ボクは運が尽きるまで生きる予定です。神さま、ボクに運をウンと下さい」なんて、最後は神を頼るが、仏を頼む人の宗派の本山は他力本願寺か。

 明智光秀は自力本能寺だな。

 運が尽きれば「運のツキ」だが、「萩の月」は仙台銘菓だ。

 仙台、東京間の新幹線の車内販売がなくなって久しいが、売り子さんの「お土産に、仙台名物、笹かまぼこ。郡山銘菓、薄皮饅頭。いかがでしょうか」の売り声が懐かしい。

 昔、笹かまぼこが余りに旨そうだったので、車内で包みを開けて食べていたら、折り返し戻ってきた売り子さんに変な目で見られた。

 お土産を車内で食べては変なのか。車内だけに「シャーナイ、おじさん」の私だ。

 割高だがコーヒーの販売もあった。「砂糖、ミルクはどうしますか」と聞かれるが、いつも「両方下さい」と答える。

 貰えるものは何でも貰う。ブラックコーヒーだけでは損した気分になる昭和おじさんのボクです。

 売り子さんだが正式には車内販売員だ。スチュワーデスは客室乗務員でフライトアテンダンスと英語で言うらしい。

「♪アテンション、プリーズ」は紀比呂子で「スチュワーデス物語」堀ちえみだが、堀ちえみの「教官・・・」という言葉に妙に共感したな。

 話は変わるが、上野公園で時々、出会った人の干支や星座を紙に描いて無理矢理プレゼントしている。

「私に干支を描いてもらうと、寿命プラス12年長生きする」とか「私に星座を描いてもらうと、10人に1人は幸運になる」とか冗談を言いながら描いて渡している。

「寿命プラス12年」と言われても、寿命そのものが皆わからないので、結局、特別の意味はない。

 星座の件の反応だが「じゃあ、自分は10人の内の1人になります」と前向きに考える人もいるが、そうでない人もいる。

 冗談と受け止めずに深刻に受け止めるタイプだ。軽い冗談が悪い冗談になってしまうので言葉には注意だ。

 以前、飲み屋でマスターに星座を描き、蟹座だったので、「私も蟹座で、蟹は前には進めず常に横歩きで進歩がないんです」なんて言ったら、マスターが急に不機嫌になってしまった。

 それ以来、その店には行っていない。

 前号で中国がコロナ対策で苦戦しているなどと、人ごとのように書いたが、日本もマジやばくなってきた。つーか、収束することなく世界中に蔓延してきている。

 3月上旬に、かつて勤務した学校の百周年記念会があり、出席する予定だったが、先ほど延期の連絡があった。

 私も含めて参加者は高齢者が多いので仕方ない。

 何事にも慎重さが大事だが「転ばぬ先の杖」で「石橋を叩いて渡る」くらい用心しないと、転んで複雑骨折し寝たきりになってしまう。

「不要不急」の外出は控えるようにとの事だが、家族の介護は「扶養不休」で休めない。

 テレワークなどの働き方推進なんて、一部大手企業はできるが末端の労働者階級には馴染まない。

 コンピューターの端末で末端の現場の労働者がコキ使われる。

 コマッタンものだが70歳の古希になっても働かせる事をコキ使うというのだな。

 運がよければ、古希、次は喜寿、傘寿、米寿と長生きできるが、八十
八歳の自分への伝言は「ベージュの伝言」か。

 (2020.2.19)アンブレラあつし

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