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その106

昭和賛歌、平成哀歌、人生マーいいか

 前号で新しいパソコンを買ったことを書いた。

「畳と女房は新しい方がいい」という例え話があるが、パソコンも新しいのがいいのか。

 今までのメーカーと違うので、やや取り扱いに戸惑うが慣れるしかない。

 「何でも慣れ」で慣れない事はストレスにつながるが、「何でも慣れ」と「どうにでも、なれ」は同じようで違う。

 PC屋では、いまだにガラケーを使っているので、スマホを強く勧められた。

 消費税の還元ポイントがスマホでないと貰えないらしい。

 キャッシュレス化を進める国の企みだが、「越後屋、おまえも悪者の」「いえいえ、そう言う、お代官様も・・・」の台詞が聞こえる。

 越後屋は通信業界で、お代官様の声はA財務大臣のダミ声に似ているが、きっと空耳だ。

 キャッシュレスは便利だが、現金のような支払い感覚がないのでキャッシュロスにもつながる。

 今は何でもポイント、ポイントでレジでは「○○カード持ってますか」と、よく聞かれるが、そのたび「持ってません」と答えなければならない。

「イエローカードなら持ってます」と返答したらヒンシュクか。

 つーか、東京はレジも外国人が多いので下手な冗談は通じなくてレッドカードだ。

 今のポイントカードは、ほとんどICカードだが、昔はスタンプカードで、その都度店員がスタンプを押してくれる。

 スタンプが枠に貯まる金券として使えるが満杯にならないと使えない。

 グリーンスタンプなんてものもあって、台紙に切手みたいなものを貼り付けるが、手間ひまがかかる。

 昔、実家で大量のグリーンスタンプの貼り付けを手伝わされ、切手のように裏をなめて、貼っていたら口の中がヌルヌルして気持ちが悪くなった。

 裏にノリがあるからといって、切手を人生のようにナメてはいけないか。

 昭和の駄菓子屋には、舐めて当たり外れがでるクジもあったが、ナメクジと言いませんから。

 「なめたら、いかんぜよ」は極妻の名台詞だが、私のブログは、時々、ごくツマらなくなる「ゴクツマ」で「笑っては、いかんぜよ」だ。

 夏休みのラジオ体操の参加カードもスタンプ方式で、全部の日にスタンプがあると子供心に達成感がある。

 空白があると何となく後ろめたさを感じるが、これが日本人の勤勉さをつくるのか。

 昭和の悪ガキの中には、スタンプの偽造を試みた者もいたが、この創意工夫の努力が器用な日本人の産業立国をつくったのだな。

 来年は平成31年だが32年はなく平成残念と思う人もいるのか。

 昭和賛歌の私のブログだが、平成も終わるとなると愛おしい。

 振りかえれば私の人生の半分近くが平成ではないか。

 激動の昭和だが平成だって平静ではなく、けっこう激動だった。

 昭和は64年で長かったが、いつの間にか私は、その64年を生きてしまって、ビックリキントンだ。

(おせちネタだが、おせじにも笑ってはいけない)

 それにしても、今年の漢字が「災」って、まんまでオチがないんですけど、清水寺の高僧に誰も文句は言えない。

 「災害は忘れた頃にやって来る」だが、「幸い」も忘れた頃にやってくる。

 街では「♪きっと、君は来ない」のクリスマスソングの季節だが、忘れた頃に来るかもしれないサンタもいる。

 「♪あわてんぼうのサンタクロース」も高齢化で「♪健忘症のサンタクロース」になるのか。

 「♪雨は夜更け過ぎに、雪へと変わるだろう」と山下達郎がテレビの天気予報コーナーで歌えばウケルが、はずせば土砂降りか。

 (2018.12.25)アンブレラあつし

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