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雑感282 時代を反映・再び




by Tsuji
Reported by Tsuji
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 最近読んだ短編集「危険な関係 女流ミステリー傑作選」(ハルキ文庫)収載の宮部みゆき著「ドルネシアにようこそ」の中に、こんな記載がありました。

「・・・改札の脇にある伝言板に近づく。・・・チョークを手に取り、空いている場所に伝言を書く・・・」。

 「危険な関係 女流ミステリー傑作選」

 今の若い方々は、伝言板と言えばWeb上の伝言板アプリを思い出すのではないでしょうか。

 私は、駅の改札口のそばにあった伝言板を覚えていますし、使った記憶は消えたものの一度二度は使ったと思います。

 小説の初出は平成2(1990)年ですので、まだ駅に伝言板があった頃なのですね。

  駅の伝言板

 ちょっと昔の小説を読んでいますと、今の若い人に分かるかな、どう思うかな、どう理解するかな、なんて思うことがしばしばです。

 推理小説に、広範囲に亘って何日も聞き取り調査を行ったとあれば、今なら監視カメラでだいぶ絞られるなと思います。

 隣家から呼び出しの電話があった(例えば、私が大学1年の時は部屋に電話がなく、急ぎの用事であれば大家さん宅に呼び出し電話が掛かってきました。大家さんにはちょっと厭な顔をされましたが)、公衆電話を探したなんてあれば、今なら携帯電話だなと思ってしまいます。

  公衆電話

 手紙を書いたとあれば、今ならメールかと。「教科書名短篇」(中公文庫)をさっとめくると、「そろばん云々」とありました。そろばんもとんと見なくなりました。

 私が生きてきたこの68年間の技術的進歩は目を見張るものがありますが、進歩前の日常も経験していますので(雑感 17)、伝言板でもそろばんでも情景が思い浮かびます。

 私の孫たちが小説を読むようになっても、昭和以前が背景の小説はチンプンカンプンかもしれないですね。歴史の勉強にはなったとしても。

  ツーさん【2023.2.13掲載】

葉羽葉羽 確かにずいぶん様変わりしてるよね。コンピュータだってそうだし。今思うと、ろくなコンピュータも無かった時代に、よくアポロが月着陸できたもんだと考えることもあるよ。


そろばん

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