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 #284 外伝/論旨の次元のすり替え
by 榮ちゃん
 Photo by 榮ちゃん
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【論旨の次元のすり替え】 おそらく作り話でしょうが、その昔、水戸光圀がお城の堀の鴨を取ってはならないというおふれを出したそうです。 それに反して藩の家老が、自身の滋養のためと称して鴨を獲って食したという話。 咎める光圀に対して家老が「殿は私と鴨のどちらが藩のお役に立てるとお考えか?」と抗弁すると、「では、そなたは一国の法とそなたのどちらが大事と考えるか?」と 答えて、家老は一も二も無く蟄居したという話です。 これは非常に重要な話で、よく考えると判りますが、論旨の次元を変えています。 日常の交渉術の中で必要なトレーニングの1つだと思います。 そう言えば青島幸男が都知事に当選した時も「都市博を中止する」と公約していたので多額の中止補償にも関わらず中止したのですが、その理由を「青島は約束を守れる男かそうでないのか」としたのもこの手法の1つと考えます。

(2020.7.21掲載)

 

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