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『ガッジョ・ディーロ』(Gadjo Dilo)
 1997年 フランス映画
 監督・脚本トニー・ガトリフ

 タイトルは『愚かなよそ者』という意味。感情表現がオーバーな民族は嫌いなんだけど、それは自意識過剰だったり、自己中な民族に限ってであって、このロマの人たちは情熱的なだけで、逆に魅力的なのだ。

 いまなお続く迫害や差別に負けることなく、自分達のアイデンティティを貫くジプシーの人たち。素晴らしい!ジプシー音楽は、あの情熱的で陽気な音楽は、彼らの辛い人生を乗り越えるために必要不可欠なものだったのだろう。そう感じながら聴くと、本当にたまらない…。

 本当のロマの人たちが出演。役者顔負けやで! 映画2作目のローナハートナーが素晴らしい。彼女を見ているだけでもいい(笑) ジプシー音楽を満喫するならトランシルヴァニアの方が上かな。今度はベンゴを観るぞ!(^o^)/

pie造(2018.11.19掲載)


 
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BGM「春の予感」