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#86 大往生

fumie  運の良い人っていますよね。 昭和19年、戦地(中国)において肩まで水につかり、荷物と銃を頭の上で両手でしっかり持ち川を必死に渡る。 敵の銃弾がピュンピュン飛んできて周りの兵隊は悲鳴を上げて流されていく。その中を川の流れに足をとられてふらついても銃弾は当たらなかったという。

 行軍中、休憩になり腰をおろしたら、腹痛でどうしょうもなく席をはずれ草むらに向かったその時、落下傘爆弾が先ほど座っていた場所に落ち兵隊3人、馬2頭が即死。自分はかすり傷ひとつ負わなかったという。

 その後復員し仕事復帰。結婚をし子供も二人できた。 まじめに勤めている中、事は起こったそう。 昭和34年出張で川治温泉に泊まったという。 その晩、旅館が火事で全焼。宿泊客も多数焼死。 家族はテレビを見て絶望。お葬式の準備にとりかかったとか。その時、当人から電話が入る。なんと旅館を間違えてしまい予定してない旅館に宿泊してたらしい。

 そんな運のいい私の父親が3月9日永眠いたしました。 週2回買っていた大好きなロト6。父は最期までロト6が気になっているようでした。ずっと当たらなかったのに、亡くなったその日なんと3数字千円当たりました。 良かったねお父さん。 95歳大往生ですよね。

葉羽 心よりご冥福をお祈り申し上げます。

(2017.3.14掲載)

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