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  晴れた五月の日に  by まめしば

 すこしの時間だけ
 立ち止まってみよう
 すこしの時間だけ
 振り返って・・思い出して

 それは
 今はもう見ることの無い
 ふるさとの記憶

 ねえ、おぼえてる?
 飯坂線の電車を降りて
 笹谷の駅からむこう
 信夫山のふもとまでずうっと
 たんぼと りんご畑が続いていたこと

 春になるとネコヤナギの花が芽を吹き
 きらきらながれる畦に降りて
 いとこ達とセリ摘みをした・・
 家の裏には手漕ぎのポンプがあって
 ぎっぎっ、
 流れ出た水の冷たかったこと

 最初の水は飲んじゃだめ
 しばらく流してからね
 ちょっとお姉さんぶった
 得意そうなおさげ髪

 第三小学校の辺り、
 バイパスを行く車の音が響いて
 たくさんの家の屋根が重なってる
 あの辺り

 ねえ、おぼえてる?
 ほんとうにそこにも広い田圃があったこと
 母の日の頃になると
 空はますます蒼くなって
 大好きなレンゲの花が
 そこいらじゅういっぱい咲いて咲いて・・

 今ならすぐにたどり着けるだろう道も
 小さい私はそれは一生懸命に歩くから
 着いたらすぐ
 じゅうたんに埋もれてしまう

  寝転んだ頭の上に
  こいぴんくいろのレンゲの花と
  お日様と 空と
  両手にいっぱい摘んで帰ったときの母の笑顔

 ね、思い出してみようよ
 きっと誰も
 忘れたくない場所があるから

 ほんの 少しだけ・・・立ち止まって

 


Poem by まめしば
BGM 音楽の卵 "日々のドキドキ"
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まめしばまめしば
 いつも 勢いで書いてしまうんだけど
 思ってることを言葉にするのって
 むずかしい・・
 あ・・うまく言えないってことばかりです

 でも 岸波通信のなかに
 こんなのがあっても、
 いっか! ^0^

 一寸の虫君にもサンブの魂 トカ
 刺身のツマの大根にもジアスターゼ トカ
 ・・・・・
 ホントに いいのかしらねえ
 ・・・・・・

その12

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