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 その27 誰の期待に応える 

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“Walking Man” by Music of my Mind

鞍馬 情報処理技術者試験の参考書などを読んでいると、SEには一般的なキャリアパスがあるように書かれています。

■ エンジニアとして上を目指すこととは

それは、まずプログラマやユーザーサポートから始めて、システム設計に携わり、コンサルタントを経て、最終的にはプロジェクト管理者、場合によっては経営者(ここまで来るともはやエンジニアとはいえないですが。)にまで登りつめるというお話になっています。

前の会社に入社した時の新入社員研修でも、およそ同じようなことを説明されたことを思い出します。

なので、私は入社当初から、ついこの間まで「エンジニアとして上を目指すってことはそういうことだな。」と勝手に思い込んでいましたが、最近になって、そうではないような気がしてきてしまいました。

 

■ 隣の芝生

たまに前の会社のホームページを見たりします。

先日、採用情報のコーナーで、昔私と働いていた同期や後輩が敏腕若手マネージャーとして紹介されているのを見つけました。

あくまで、当時では絶対にありえない選択肢だったのですが、あのまま会社に居続けたらば、自分もそういう地位についていたのかなと、少し嫉妬めいたものを感じてしまいます。

残念ながら、私のような社内SEには、彼らのようなキャリアパスは用意されていません。

自ら納得して選んだ今のポジションですが、かつての同僚との差が明らかになってくると、やっぱりちょっと自尊心をくすぐられます。

当時は荒涼たる砂漠としか思えなかった会社が、時が経ち、視点を変えると青い芝生のように見えてくるから不思議です。

 

■ 誰の期待に応える

最も裏切ってはいけない期待は、自分の自分に対する期待だと思っています。

なので、ちゃんと相当な理由があって、自分が「次はこうなっていたい。」と思ったらば誰がなんと言おうとそれを目指すべきです。

「自分ならばそうなれるはずだ。」という自分に対する期待に応えるために。

一方で、その「相当な理由」というのが、冒頭のキャリアパスだったわけですが、それがわが社の社内SEには当てはまらないことを、最近明確に意識し始めてしまったので、次にどうなっていたらいいのか、よく分からなくなってしまいました。

ここ数ヶ月は、自分にどんな期待をかけたらばよいのか分からずに足踏みをしながら、日々の業務をこなしているような状態でした。

何かしなければいけないと分かっていながら、一歩が踏み出せず、フリータを続けているひとの気持ちはこんな感じなのでしょうか?

いい歳をしてこんなことを悩んでいるようでは、子どもの就職にとやかく言う資格はないですね。

とりあえず、「3年後にどうなっていたいか?」をテーマにゆっくり考えて見ます。

いつまでも足踏みしては居られないですから。

鞍馬【2020.3.10 リニューアル・アップ】

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