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 NO-241 野坂昭如ノー・リターン
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【日々懐古館便り】#006 &
【昭和 listen】#101 野坂昭如ノー・リターン

「そういえば、あの頃、あんな人、こんな人がいたなあ」シリーズ第6話の主人公は、「焼跡闇市派」「無頼派作家」の野坂昭如さん(1930-2015)。今日12月9日が命日。

 

 父親が元新潟県副知事だったこともあってか、新潟大学に入学するも3日で退学し、のち早稲田大学第一文学部仏文科に入学。

 同時に、三木鶏郎が設立した有限会社冗談工房(社長・永六輔)の専務になったが、使い込みがばれクビになり、早大も中退し放送作家に。

 さらに「おもちゃのチャチャチャ」などの作詞家やモデル、野末陳平との漫才師コンビ、コラムニストなどを経て小説『エロ事師たち』で1963年に作家デビュー。

 1967年には、『火垂るの墓』『アメリカひじき』で直木賞を受賞するなど八面六臂の活躍。

 一方、月刊誌『面白半分』編集長として掲載した1972年7月号の「四畳半襖の下張」で猥褻文書販売容疑で罰金刑の有罪判決を受けたこともある。

 かと思えば、1983年には二院クラブから立候補し参議院議員に当選したが、僅か半年後、田中角栄がロッキード事件の1審公判で実刑判決を受けたことをきっかけとして行われた第37回衆議院議員総選挙に出馬するために議員を辞職し、新潟3区から立候補、全国的な注目を集めた(22万票を獲得するも落選)。

 このように、彼の人生は実に波瀾万丈だった。私との共通点は、吉永小百合と山口百恵の大ファンということぐらいかな(笑)

 1990年、映画監督大島渚・女優小山明子夫妻の真珠婚式パーティーで大島と殴り合いをした絵は今も生々しい。

 旅立ちからはや5年。野坂昭如はもう、ノー・リターン。

 この世はもうじきお終いだ。

 ♬ マリリン・モンロー・ノー・リターン/野坂昭如 with クレージーケンバンド
 https://www.youtube.com/watch?v=ozehpPA85AE

 📺野坂昭如&大島渚流「緊張と緩和」(殴り合い)
 https://www.youtube.com/watch?v=xlOm8Ot9fac

毒舌亭(2020.12.23up)

【画像クリックでYoutubeへジャンプ】↓

♬ マリリン・モンロー・ノー・リターン/野坂昭如 with CKB

 

 

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