「This Is It」 Blue Piano Man

 最近やっと
 ゴチャゴチャしていたものから少し
 時間が作れるようになって
 久しぶりにDVDを借りて観ましたら
 物凄い面白い当たり作品に
 久方ぶりに「よろず」
 DVD情報を書いて見ました。
 ネタばれ注意もあります。

 やっと、
 映画を面白いと思える気分に戻って来たのも有り
 面白いと思って映画を観るのを、自分で許して
 良しとする気持ちになれたのも良かったんです。
 「いやあ、映画って、本当にいいものですね」
 水野晴郎さんの名ゼリフがプレイバックします。
 いい作品って、
 いい気分転換
 感動
 眼覚めを感じさせてくれますね。
 こんな時間が持てるのにも
 感謝したいです。
 そして楽しむ秋もいいもんですね♪

 森
 白に赤
 凄惨で美しい映像
 から始まる白ゆき姫殺人事件は
 実に現実的な表現と映像手法で描かれていきます。
 淡々とではなく
 抑揚がないのに
 ミーハーチックに
 始まりは殺人現場から
 登場人物
 契約社員のフリーの映像ライターのツイートで
 分かり易く
 キャッチーに
 そこにタイムリーに入る1本の電話。

  「メールじゃダメな話だから」
 そんなウザい昔馴染みの相手から
 入って来たのは、
 冒頭の殺人事件
 で事情聴取を受けたとの報告。
 被害者が同僚の先輩
 会社の眼玉ヒット商品「しらゆき」石鹸
 にも連想される
 美しき 心優しき 誰もがうらやむ存在。

 そして噂と、持ち上がる 対照的な
 地味な同僚女子社員
 彼女は当日
 殺された女性を車に乗せて居るのを目撃され
 最期の目撃は
 女性が殺された時刻からに間に合う
 最終特急の駅に掛け込む尋常ではない様子。

 「しらゆき」石鹸から
 様々な意味合が込められた
 「白ゆき姫殺人事件」
 沢山のツイートから
 関係者に会いながら
 疑問の余地も無く
 逃げたと見られた
 「城野美姫」を犯人と断定する報道。

 様々な人の証言から浮かび上がる
 「城野美姫」 と、
 幼馴染の親友が語る彼女の姿の相違

 そして本人が語る
「私は私が分からない」

  過熱する報道と
 ツイートの説得力と責任の無さ
 個々による解釈
 憶測は憶測を呼び 現実を歪める
 最期には
 本当の姿と
 どうして
 そして
 そこに光るたった一つの光

 面白かったです! 凄く。

 元々 映画館で観に行きたかったのですが
 内容がミステリーだけに
 二の足を踏んで観に行かず
 DVDになってからも
 当たり外れを恐れて、
 やっと先日、
 リリースされた当初は在庫があり余って見えたのに
 在庫なし  
 全部レンタル状態を見て
 借りて見ました。

 何となく楽しみに見始めましたら、
 キャッチーな ツイートの映像に
 ついて行けるかな? と思いながらも、
 段々に交錯する
 登場人物たちと、映像の妙に
 クライマックスの
 城野美姫の登場に
 面白さが
 びっくりして、
 最期には納得して
 とても面白かったんです。
 映画館で観ればよかった程。

 湊かなえの原作を読んでいないので
 映像で楽しもうと思いましたが
 映像の妙とマッチして
 凄く小気味いい作品でした。
 いい作品。
 監督も、私は好きな「ちょんまげプリン」
 の監督だけあって
 映像的手法も脚本も
 井上真央ちゃん 奈々緒さん 貫地谷しほりさん
 出演陣の上手さが際立ちましたね。

 特に最初は嫌な奴にしか見えない
 綾野剛の映像フリーライターは
 ラストを見ると実にうまく配役されている。
 ちょっとした勘違いと行き違い思い込み
 実像と虚像の織りなす、
 真実の純粋さ。
 途中まで本当に、
 面白さより 嫌な感じの方が強かったのも
 流石かも!?
 今年見た中で ダントツに面白かったです。
 久しぶりに、映画情報をお知らせしたくなるほどでした。

 殺人自体はやはり凄惨なのですが
 余りそこだけクローズアップすると言うより
 個人の像に焦点を当て
 各個人の見解と実像が現代的で
 実に 湊かなえ の作品なのですが
 そこに映画の要素が加わって
 エンタテイメントとして
 いい作品に仕上がっていました。

 映像で見たのが良かったですね。
 ツイート、ツイッターって
 意外と映像手法としては
 ありかなと思える上手さでした。
 面白かったんです。
 秋の夜長の映画DVDおススメですね。
 小気味いい、です、再度。( ´ ▽ ` )ノ

  Written by Akio (2014.10.22up)

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