元々スゴイ話だとは思っていたのが、最近BSで再放送をしているのを、たまたま見たりして、再度実感しているもの。

 日本の時代劇文化の凄さなんです。

 特にインパクトのあるエピソードが「座頭市」。

 これはいくらリメイクしてもリメイク版が素晴らしくても「市」は悔しいが勝新しか居ない!! と言わしめるほど、勝新太郎の座頭のいっつあんはスゴイ(@0@)

 間合いが、盲目な人の人の間合いに入ってからの風?だったか空気を感じてからの市の動きを身に付けるのに苦労と、そして見切って演じたと言うエピソードを聞いた事があり、役に掛ける情熱が、今じゃ考えられない程スゴイ。

 もちろん今でも、若手でもそんなスゴイ役者さんは居るけども、(一番浮かんでくるところで、『容疑者Xの献身』の堤真一や洋物『ソーシャルネットワーク』のマーク・ザッカーバーグ役のジェシー・アイゼンバーグ等)昔の役者さんのその気合いの入れ方はハンパが無い。

 その動きが合って、初めてあの恐ろしいほど鋭く、美しく、華麗でありながら影を負う一太刀の真剣勝負のギリッとした緊張のあるタテとなるのを考えると、とにかく凄い。

 そして昔の時代劇に限らず、作品にあったのがやはりニヒリズム。

 カッコイイ・・・だけじゃなく情もある。

 木枯らし紋次郎や子連れ狼も、こう魂のニヒルっぷりが魅力でしたが、そこが時代劇の醍醐味であり面白さの真骨頂なのかもしれません。

 必殺仕事人にも通ずる、「恐さの空気感」と言うか情感。

 大岡越前や三戸黄門の正に対する負とも言えるべきニヒリズム。

 最近時代劇の衰退が激しく、民放でも新しい時代劇は1本だけと言う状況もあるらしいのですが、やはり独自の色、と言うか陰と陽のある文化。

 時代劇は作り方とシナリオ何ですよね。

 あとはもう背負って立つキャラクター。

 これからだからこそ、リメイクより新しい時代劇も見たいもんです。

 しかし座頭市は凄かった。

  Written by Akio (2012.3.14up)

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